むずむず脚症候群 ためしてガッテン

むずむず脚症候群 ためしてガッテン

むずむず脚症候群 ためしてガッテン

 

私は先天性のむずむず脚症候群です。
むずむず脚症候群という病気の知名度はほとんど無いため、幼少期は両親に「夜になると気がふれて暴れ出す」とずっと思われて育ちました。

 

むずむず脚症候群はレストレスレッグス(RSL)症候群、下肢静止不能症候群とも言いますが、傍から見た症状は最後の下肢静止不能症候群という言葉が一番わかりやすく、とにかく足を動かさなくてはいられなくなるという一見不可解な病気です。

 

私が幼少期に「気がふれて暴れ出す」と言われたのもこの動かさずにはいられなくなるという見た目が原因で、幼いが故に自制が利かずただひたすら暴れることしか出来なかったのです。

 

むずむず脚症候群を持っている本人からすれば、むずむず脚症候群という名前が一番わかりやすいでしょう。むしろ、今まで知らなかったとしてもこの単語を見れば「もしかして自分はこの病気なのでは」と感じると思います。へんな名前ですが良い命名だと思っています。

 

この症状の感覚は人によって感じ方が大きく違うそうですが、たいていの人はただひたすら「むずむずする」としか言えないのではないでしょうか。

 

私の場合も、一言でいえば「むずむずする」という症状です。私の場合は具体的には脚だけでなく腕にも強く、時には腹や背中、首まで全身にかけて症状があらわれ、その症状は言うなれば「脚や腕の血管の中をムカデのような虫が大量に這いまわっている」ような感覚です。身体の中がむずむずしてかゆくなるのです。身体の中がむずむずするため、手足をどれだけ掻いても何の効果もありません。その結果、抗うためにただひたすら動かすしかなく、「暴れる」という行動になってしまうのです。しかもいくら暴れても軽減できません。
この「体の中を虫が這いまわっている」という感覚は末期のエイズ患者が猛烈に暴れ出す理由の症状のひとつにあるそうです。とても恐ろしいものです。

 

しかももっと厄介なのは、夕方から夜にかけて症状が現れることです。寝る前に症状が現れる確率がとても高く、とてもじゃないですが眠れません。不眠症の原因のひとつにもなり、人によっては重度のうつに至ったりと強く悩み、結果として自殺する人もいるそうです。

 

ですが、なんとも皮肉なことに、この諸症状は寝ると簡単に治ってしまいます。朝には何事もなかったように元気に目が覚めます。
症状が出ても寝入ってしまえるようになればいいのです。そう簡単なことではないですが。
私は生まれたときからの付き合いなので、高校生になる頃には症状を我慢して眠ることが出来るようになりました。

 

この病気は知名度が低いので、生まれつき病気を持っていて知らないまま大人になっている人がきっともっと多くいるだろうと私は思っています。

 

むずむず脚症候群は後天的になることもあります。妊娠中になりやすいという話もあります。どうやらストレスによって強くなったり弱くなったりするらしいという話もあります。
原因は、わかっていません。

 

最近はこのむずむず脚症候群という名前をちらほら聞くようになりましたが、まだまだ知名度が低いこの病気に悩む人が自分が病気だということに気付き、また、世の中の人に理解されるようになる日がいつか来ればいいなと思います。
私のこの話が参考になれば幸いです。